お笑いとがん医療の研究 吉本興業が協力

「笑う門には福来る」ということば通り、よく笑う人はそうでない人より幸せそうにみえますし、健康度も高そうです。
では、果たして笑いはがん医療にも効果があるのか、そんな研究がお笑いの本場、大阪で進んでいて、5月29日に「効果あり」という研究結果発表がありました。

「笑いとがん医療の実証研究」というテーマで、研究を行ったのは大阪府立病院機構「大阪国際がんセンター」。吉本興業、松竹芸能、米朝事務所に所属する芸人が協力しました。

昨年5月から同院内のホールでは、お笑い興行「わろてまえ劇場」2週間に1回、計8回開催されました。これにあわせて、研究の参加に同意を得られたがん患者さん2グループ60人に、各4回ずつ鑑賞してもらって、「笑い」が与える心身への影響を評価したということです。
このほか、医療従事者約50人など合計120人が研究に協力しました。

発表によると、漫才や落語による「笑い」によって、がん患者の免疫力が向上したことや、心身のストレスの状態も改善したことが確認されたということです。
今後、研究結果を論文にまとめて発表する予定で、本年度もさらに詳細な調査を続けるとしています。

また、同センターでは、「笑い」をとり入れた脳機能トレーニングによる認知症予防プログラムの開発も進めています。コントで笑わせがら、途中で記憶力を試す質問を観客に投げるという構成で、コントは吉本新喜劇が医師らの協力を得て制作しています。

笑いながら進める医療が、がん治療や認知症予防に効果があるとわかれば嬉しいことですね。


参照:大阪国際がんセンター 宮代勲・がん対策センター所長&
   森島敏隆・政策情報部リーダーインタビュー

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www.mc.pref.osaka.jp/hospital/patient/column/interview3/